担当店舗をまわり、店長と一緒に店の問題点を発見し解決していく。それがエリアマネージャーの役割です。現在私は、ダイバーシティ東京プラザ店や新丸ビル店など店内に惣菜製造の機能を持つ9店舗を担当しており、週の半分以上は店まわりをしています。店長によってキャリア、やり方、個性、得手不得手が違いますから、店長の意欲を尊重しながら、店舗の「経営者」として自立させることが重要な役割です。
店長時代は、クリスマスやバレンタインデーなど季節のイベントなどが成功した時に、アルバイトを含めてみんなで盛り上がったものです。今はこういった全社イベントを、運営部署内のチームワークで成功させたときがうれしい瞬間です。それからもう一つ。現在(2012年10月)、エリアマネージャーは私を含め8名いますが私が一番若手です。先輩たちは皆さん歴代の「スーパー店長」と呼ばれる存在から、エリアマネージャーに抜擢された存在。そんな人たちに囲まれて働いていることが、大きな刺激であり、やりがいとなっています。
現場を極めた人ならではの知識・経験はもちろん、人間的にも魅力があります。人当たりはソフトなのですが、エリアマネージャーとしての徹底力がある。上からただ指示するのではなく、店長との信頼関係をベースに、「成城石井らしいやり方・考え方」を店舗スタッフまで明確に浸透させていきます。小さい兆候も見事に読み取る問題察知力、店長に気付きを促し現場まで伝えていくコミュニケーション力、。一緒に同行する際には考え方はもちろん、話し方から表情、しぐさまでいろいろと吸収するようにしています。
確かにエリアマネージャーとして、私は最も若手です。ただ、一番最近まで店長をやっていたのも私。現場の感覚を、最も肌で理解していると自負しています。その意味からも、店長をはじめ店舗スタッフにとって最も身近なエリアマネージャーでありたいと努めています。
もちろんです。お店で様々なトライをして、うまくいったことも、うまくいかなかったことも数多くありました。そしてそこには必ず理由があります。今、9つの店舗、9人の店長たちと向き合う中で、成功や失敗した経験、そしてそこから抽出してきた洞察力が活きています。自分の失敗なども踏まえて、店長と一緒に店舗の方向性などを話すようにしています。